【主人公に対し、露骨過ぎなパワハラに失笑…】
主人公の男ばかりを事あるごとに叱責する【非現実的な上司】
イヤ、20年位前には居ましたね。
この映画のメイン舞台となる会社のダメなところは周りの社員がウォッチャーしかいない…
サイアクなのが、この会社の営業トップの女！
主人公が単独で勝ちとろうとした(あり得ませんが…)得意先の契約を主人公の端末を操り、意図的に邪魔するんです…
日頃、主人公が皆の前で上司からガンガンパワハラされた挙げ句です。
【救いのなさよ！！】
実はで謝って済む問題じゃねんだよ！ゴラｱ！！
仕事を長く携わってきた方には堪えられない息ぐるしさがありますよ。
主人公の陰キャ&ヤラカシ三昧も似合ってて、ベテランサラリーマンには他人事とは思えない何かがあります！
作品の陰鬱と逆に、
・福士蒼汰の明るさ
(ライダーから時を経て、本作で久しぶりに好感をもちましたよ！)
・主人公の両親が子供を想う気持ち
は、この映画に差す光。人は頼っても良いんです。(頼りっぱなしは困りますが…)
狭い社会だけじゃない、広い視野で世の中を見ると多種多様な生き方があるのは確かだし、一考する意味でもこういう作品はあった方が良いと思います。
ただし、映画としては主人公が福士蒼汰役の男が居た施設を訪れ、小池栄子演じる施設の職員がアフリカの笑顔いっぱいな子供たちの写真を見せるところ辺りで
作品終了でも良いかなと思いました。
主人公がその写真を見て、今後どう生きて行くか？
くらいは鑑賞者に委ねて良いかなと思います。
描き過ぎかな…
失敗を良い経験と思い、希望を持って人生を再始動する。自分が納得してるなら良いじゃないですか。
色々一昔前を感じさせ、思い出させてくれた良作だと思います。
