五日物語 3つの王国と3人の女の作品情報・感想・評価・動画配信

「五日物語 3つの王国と3人の女」に投稿された感想・評価

転がった石は、
自ずと然るところにいく。
ぶつかった、他の石を転がしながら…

普遍的な嫌悪感、醜さが美しい映像の中に充満した物語。
勧善懲悪。自業自得。因果応報。
この物語からそういう教訓を見出して、「やっぱ悪いことはしたらダメだな」と蓋をしてしまうのは簡単だけれど、それだけでは受け止めきれないほどの具体的な不穏さが、見終わった後もざわざわと心に残って抜け切らない。
海の怪獣、心臓、ノミ、鬼、老婆、魔女、皮、血、乳房、泉、コウモリ、毛皮、炎、畜肉、祈り、宝石、楽器。
ある種の納得感を持って、それぞれのアイテムが「その心」を表すための最適解となっている。
不思議だ。この映画のもととなった民話について、自分は何一つ知らないはずなのに、ノミを偏愛する王の姿を見た時に沸き起こったのは、奇妙さではなく、同情であり、親近感であった。
民話の映画化としてはこれ以上にない出来なのではないだろうか。
音楽や、演出の質素さも、あっけらかんとしていて民話っぽい。

心とはどうにもならないものだ。
人は、鉄を溶かして鋳造したり、毛皮を縫って服にしたり、木を切り倒して家にしたりと、物をめちゃくちゃに扱う。
地面を掘り、草を刈り、金属を半導体にしてパソコンを作り…
そこには合理性や、科学による理論があって、そのルールに沿った加工を行うことで、自然物は人間にとっての秩序だったものになる。

でも、心はどうにもならない
憎いものは憎いし、欲しいものは欲しい。
そして、心は各自が秩序を持っており、それに則って結果を外界にアウトプットする。

心を鎮めるには理性が必要だろう。
この物語の登場人物たちには理性が欠如している。ストレスに対しての我慢や忍耐はない。諦めはあるのかもしれないが。
でも、理性の大切さを説いた物語かと言われると、そうではない。

転がった石はいくとこまでいって、とまる。
それを、物理エネルギーの消失の結果ととらえるか、魔法や神の力によるものととらえるか。
理由付けは人間界の流行り廃れで移ろいゆくけど、結果は同じなのだ。

心も同じ。

行くとこまでいって、とまるのだ。
そういう不条理さと、暴力性とが、心には備わっていて、
それは醜く冷酷だけれど、同時にとても強く温かい。
それを、我々はずっと昔から知っていた。
そして、我々人間は、この文明が生まれたときから、いや、それよりもずっと前から、心というどうにもならないアイテムと、なんとか折り合いをつけて、生きてきた。

この物語は、その一つだろう。
めり

めりの感想・評価

4.0
女の欲深さを上手く表した作品でした。
終始不思議な映像で景色や衣装も美しくかなりこだわっていて飽きる部分がなかったです。
ロアー

ロアーの感想・評価

3.6
ヨーロッパ最古のおとぎ話を映画化した作品。
子ども向けに改編されてない本来のおとぎ話って結構残酷だったりしますが、今作はまさにその世界でした。

子どもが欲しい王妃、若さを手に入れたい老婆、大人の世界を知りたい王女。自分の願うもののためにみんな何かを犠牲にして、決して「めでたし、めでたし」では終われないファンタジーを描きつつもリアルな現実。

絵画をモチーフにしているそうで場面場面がすべて芸術的で美しい。
ストーリーよりも毒のあるビジュアルが恐ろしく好みな作品でした。

メインは女性3人なんですけど、男性陣が個性派揃いでそちらも印象的でした。ヴァンサン・カッセルって、ホントもうスケベな役が似合い過ぎる。私の観たことあるヴァンサン・カッセルの映画、全部スケベな役だった気がしてきた。あと、なんかちょい役で出てた青年がオシャラメ君に似たイケメンでした。誰なんだ。
KCUFUMI

KCUFUMIの感想・評価

4.0
美術が美しいグロキモでエグいおとぎ話。

世界観はダークファンタジーなグリム童話みたいな雰囲気…

衣装や映像はターセム・シンの『ザ・セル』みたいな…

トビー・ジョーンズ王が飼ってたノミが可愛いかったなぁw

変態ヴァンサン・カッセル王が窓から捨てた全裸の醜い老婆が若返って全裸の美しいステイシー・マーティン化に爆w ←ニンフォマニアック‼︎w

妹老婆の皮剥ぎ血塗れ姿には興奮w

生首持った血塗れヴァイオレットに👏

よくわからん話だけど面白いから眠かったけど最後まで観れた。
ずっと観たかった作品をえいやと400円払ってAmazonでレンタル。400円の価値は十分にあった。

とにかく全編美しい、ほんま目の保養。特に宝飾品が綺麗やったなぁ。
残酷な部分も御伽噺ベースの淡々とした進み方やとハラハラせずに観てられる。因果応報ってのを確実に守ってくれるしかな。面白かった。

ヴァンサン・カッセルの色狂い王様、よう似合てる。
ちくわ

ちくわの感想・評価

3.5
アンチディズニー
ば

ばの感想・評価

3.2
壮絶な女達の人生を見てしまった…
正直もっかいちゃんと観てレビューしようと思ってたら5日経っても2回目行く元気でないから諦めた

最初の方セリフが少なくて何が起こってるかあんまりわかんないのに音楽と表情だけで不気味さを演出しててゾクゾクした

不思議の国のアリスとか、他の御伽噺の要素を彷彿とさせるような世界観(そんなポップじゃないけど)見てホッとするのも束の間、全てが不穏
しのP

しのPの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公が入れ代わり立ち代わり。それぞれに劇的な場面が用意されていてRPGのような世界観と展開。ゲームだったら最後に3人の女子がチカラを合わせて、世界を滅ぼしそうな悪いやつを倒して感動のエンディングですが、そういうお話ではありません。いろんなキャラクターとクリーチャーが登場します。そしてけっこう痛々しい場面もあるので苦手な方はアレかも知れません。
4a

4aの感想・評価

4.3
2021 - 151
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