新感染
このB級感丸出し邦題を付けたセンスの無さは置いといて、作品自体はA級の面白さ！
ありとあらゆる要素を盛りに盛って詰めまくっているにもかかわらず、とっ散らかり具合も無く上手く纏められている為、最後までハラハラドキドキ、そして胸が熱くなり、果ては涙まで流れてしまう新感覚なゾンビ映画。
とにかくマブリーが漢過ぎてカッコ良い！
ゾンビvsマブリー @ 狭小車内の一連のシーンはかなり激アツ。
そしてこの作品の見どころは、何と言っても窮地に立たされた人間の本性や愚かさ、そして優しさや愛、これらが見事に描かれているところ。
それぞれの人間模様に観ているこちらの感情の揺れを抑える事を許されない。
追い込まれ胸糞な本性をむき出しにするクズ野郎ほど、社会的立場のある人だったり、自分を犠牲にして他人を守ろうとする人ほど、社会的に阻害されてしまうような立場の人だったりする。
親子のすれ違いや絆、夫婦の深い愛、老婆姉妹の切ない関係、チームメイトや恋人との関係、、、そう言った普遍的な人間ドラマを高速で突っ走る密閉空間の中で大量のゾンビたちと闘いながら惜しげもなく描かれており、それぞれの人間模様が韓国映画らしい演出で強調されているところに多くの人に受け入れられた要因があるのだろう。
グロさ控えめの代わりにゾンビの量は尋常じゃない！
エゲツない程のゾンビに次々と襲われていく人々、、、一体生き残るのは何人？？
とにかく大量のゾンビに圧倒されてしまう。
ゾンビ映画の中でも特異で稀なヒューマンドラマと言って良い作品。
