【ネタバレなし】
普段、ホラー作品は色んな意味で苦手で観ないんですが、フォローさせて戴いている方々の評がいいのと、「人間ドラマ」らしいので鑑賞！
面白かったです！
映画としての作り方がとにかく上手いと感じました。
奇をてらっていたり斬新ではなく、しっかりした基本に忠実に丁寧に演出されていると思いました。
一番素晴らしかったのは、主人公ソグ（コン・ユ）とある人物の対比。
実はソグも、もしかしたら”彼”だったのかもしれない…あるシーンの対面でハッキリと示唆されます。
たまたま、あの時ソグの周りに居た人達の影響や気づき、ちょっとした行動の違いがあったから…なのかもしれないと思うと非常に感慨深いです。
全く異なる映画ですが、まるで『ラ・ラ・ランド』ラストの演出を思い出しました。
意外と韓国映画”らしさ”のような、良くも悪くものクセのようなもの、濃い演出や仕掛けは無かった印象です。
そのバランス感覚もセンスがある印象を受けました。
序盤でのソグの親しい電話の相手が、ラスト近くの彼により”あの時…”が見えてくるという…鑑賞後の咀嚼でじんわり効いてきました。
鑑賞した劇場では吹替版しか上映していませんでしたが、メインのコン・ユと娘役のキム・スアンの声のキャラが微妙に合ってなかったのが残念です。
演技とはまた別として、どうしてもほとんど同じ顔の構造のアジア人なので、顔の造りと声質の違いがハッキリ出てしまうのかな？と感じました。
キムちゃんのあの年齢からすると、あんな流暢でなくもう少し拙い喋り方（役者として訓練されていない同じ歳の子供）が合ってたんじゃないかなぁ〜と感じました。
