このレビューはネタバレを含みます
最高に面白かった!
泣けるゾンビ映画の評判に違わぬ力作。
シナリオがよく練られていてキャラクターがよく書き分けられていて素直に感情移入できた。
以下、ネタバレ。
コン・ユが感染して薄れゆく記憶の中で、娘の産まれた頃を思い出して笑みを浮かべてを列車から消えていくシーン。シルエットで見せていて非常に美しく、そして悲しかった。
最後、父に歌うはずだった曲をトンネルの中で歌って射殺されずに済んだのは、救いのないこの映画の中でカタルシスを感じて後味が良かった。なぜアロハオエだったのかも、サビの歌詞をみて納得。計算され尽くしている。
「怪物よりもむしろ人間の方が怖い」と思わせる部分は、シンゴジラに通じるところがあって面白かった。
そして、どなたかが書いていましたが、車両の連結扉が南北分断を暗喩していたとのこと。凄い、凄すぎる。
コン・ユが好きになった方には、「サスペクト」をオススメします。エンディングをぜひ本作と比べてみてください。因みに、あのバス会社の常務も出てますから。
こういう映画みたかったんだよね。
この映画の魅力に「感染」される人、結構増えるんじゃないでしょうか。
2017年62本目。