映画太郎

新感染 ファイナル・エクスプレスの映画太郎のレビュー・感想・評価

4.5
邦題が最悪(ダジャレ)だと思ってたら、ポスタービジュアル(WWZのパクリ)も最悪だった。広報スタッフどんだけ嫌韓なんだ…
※日本での広報と本作は全く関係ありません。アメリカ版ポスターとかかっこいいです。

と、いうわけで、韓国ゾンビモノ、列車内ゾンビモノ、号泣ゾンビモノという、「もうゾンビ映画なんてみんな同じでしょー 観るけど(笑)」そんな惰性のゾンビ映画界をピッカピッカのブランニューな要素で命を吹き込んだ(凄く変な表現(笑))ゾンビ映画でした。

運行中の高速鉄道の車内という超閉鎖空間でのサバイバル劇はそれだけでも面白いのですが、主体はゾンビではなく、乗客の人間関係です。協力と自己中心と子供や女性を守る難しさ、そして犠牲。役者さん達も素晴らしいです。

時折入ってくる音や短い映像での外の世界が、尚更絶望感を煽ります。

そして、なんと言っても、私的ゾンビ映画体験のなかでも、圧倒的と言い切れるほど、本当に号泣しました。これから観る方はティッシュ一箱またはタオルをご用意ください。

本作は脚本の素晴らしさから、完全に新しいゾンビ世界を構築しています。恐らくやろうと思えばいくらでもスピンオフなり続編なり作れると思いますし、私も観たいと思っています。
もしかしたら、今後いろんな交通機関でゾンビが発生するかも。
映画太郎

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