ルッキオ

新感染 ファイナル・エクスプレスのルッキオのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の「何かが起こってる」の見せ方が巧いです。窓に反射するビル火災から列車に乗り込む一人の女性(まさかのシム・ウンギョン)。そこから題名通りノンストップのKTX。
今作の目新しさはゾンビとは言わないところ。感染者が暴力的になって人を襲う。まあ動きはゾンビそのものですが・・
視力が頼りというのもオリジナリティあったけど、中盤以降それを活かしたサスペンスがなくなったのは残念。

韓国映画特有の嫌なヤツ演出も、パニックジャンルによくあるお約束だったりして、そこまで感情を逆撫でせず。ケリのつけ方もあっさりテイストでもっと非道な展開があっても良かった気がする。(あるいはマヌケな死に方)

コン・ユの演技があっさりしすぎだったり、登場人物深堀り不足だったりの不満も多し。(マ・ドンソクは役と言うよりドンソク本人。彼の映画を多く観てると感情移入度が違うと思う)
全体的にマイルドな作りは4dx対応と言う上映方式も影響してるかも。
情緒演出でピアノが流れるベタな演出(苦手)やツッコミ所も多いけど、二時間退屈しない映画でした。
ラストシーンはロメロゾンビへのオマージュですね。
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