タイトルに期待感がなかったのに、すごく見応えがありました。
端的に言えば、ゾンビ、パンデミック、極限での人間愛。
ハラハラしっぱなしというだけじゃなく人の心の変化がとてもひびく。
日常に追われ時間に追われほんとうに大切なものを見失いがちで、最初の頃の主人公は現代人を誇張しつつも象徴してる。
お金やステータスよりも愛情が大事ということなんてみんなわかってるつもりだったり、いやいや現実お金でしょって感じだと思うけど、この新感染までいかなくとも、今回の北海道の地震や7年前の東日本大地震のときに、一瞬でも極限の緊張感を味わった人にはきっと心当たりがあるはず。
電車の中でパニックになり自分のことばかり考える人間。自分を守ることに精一杯で人に対して怒鳴ったり、排除しようとする人間。
その反対に自分を必死に生きようとしながらも自分を犠牲にできる人間。
自分は、どっちの生き方になっているのかと自分に問いかけたくなる映画でした。