“他人を蹴落としてまで成功したいか？”という問題提起は韓国映画に多いような気がします。
そして、本作はそのテーマがパニックホラーと非常に相性が良いことを証明しています笑
つまり、“韓国産ゾンビ映画”として比類なき完成度です。
一見、嫌なやつに見える対比の対象(平気で他人を蹴落とすやつ)も人間味が溢れてて魅力的に見えちゃうあたり良い映画ですよねー
なおかつ、ジャンル映画好きへの配慮もあってニコニコですよ
(結局は人と人が争う、とか、恋人同士のあのシーンとかそういうの大好きです)
個人的に“自己犠牲こそが、究極の自立”という点では同意しつつも、その対象は所謂“隣人を愛せよ”精神には及ばないという自分にとって、この映画は“家族のため”というバイアスを上手に噛ませて他人のために自己犠牲を払っていたので、違和感無く見終えた
(書いていて思うけど、ややこしい性格)
坂上忍とフルポン村上を足して2で割った感じの添乗員の葛藤もある意味で問題提起だと思ったり…
(ごく普通のサラリーマンの価値観は時として全体主義的である)
