コロナ感染が話題なので感染繋がりでもう一つ。韓国で話題になったゾンビ映画ですね。まあこれは感染は感染でも、明確に「噛まれたら移る」という構図がはっきりしているのでわかりやすいですね。即凶暴化して襲いかかってくる無慈悲さ。やばいやばいというパニック映画感が溢れていてよかったです。
それと同時に前回の『コンテイジョン』とか話題のコロナとか、そういったウイルス感染の怖いのはわかりづらいところだなというのも実感しました。見えない恐怖というか、見えないからこそ油断や過信を生むのだろうなとも思えてきて、もしこれが本作みたいに目に見えて感染するなら感染源から逃げればいい話ですが、どこにウイルスがいるかわからないっていうことにより恐怖を覚えました。
さて、本作はゾンビ系パニック映画なわけですが、そのゾンビのスピード感が素晴らしいです。標的を見つけたら全力ダッシュ。そして列車内という密集空間で逃げ場なしの状況での追いかけっこはなかなかハラハラさせます。
列車内という設定は先日『スノーピアサー』という作品も見ましたが、先に進むというために一車両毎に前進しなければいけないという展開がわかりやすいのがいいですね。前半の追いかけっこが、今度は向かい打たなければならなくなる。本作は次の車両行く楽しみというのには欠けますが、こういう設定は結構好きです。
あとは主人公的な自己中男コン・ユの人間としての成長を描いていくわけですが、「自分だけ」という発想の醜さが際立っていました。
カッコいいのがマ・ドンソク兄貴ですね。いやー、『無双の鉄拳』とかも見ましたがこれがあってのだったんですね。拳一つで立ち向かっていく感じが本当に惚れるっす！おす！
まあ個人的にゾンビ映画の良し悪しってよくわからないし、まあそれなりに楽しめればいいんじゃんと思うので、それなりに楽しかった本作は人気に違わぬ良作だと思いました。
