ひで姐

新感染 ファイナル・エクスプレスのひで姐のレビュー・感想・評価

4.5
予告見た時点では単なるゾンビ映画かなー?と思ってたけど、(それだけでも自分的には十分OKだったけど)それだけではありませんでした。

「何か」に感染したゾンビが乗り込んでしまったために一転して乗客が次々とゾンビ化する「走る密室」状態となってしまった釜山行きの列車。一難去ってまた一難…どころか五難にも六難にもなる中、別れた奥さんの元に娘を連れてくサラリーマンパパ、妊娠した妻とその旦那、野球部高校生と応援のためについてきた彼女、年老いた姉妹、たまたま騒動に巻き込まれてしまったホームレス…5者5様の模様を交えつつ果たして目的地まで無事にたどり着けるのか?ってなお話。

「ゾンビ映画あるある」だったり「パニック映画あるある」とかはほぼ押さえてあります。そんなあるあるだけども極限な状態な中、その時人はどう行動するべきなのか?果たして自分ならばどうするか?ってのが見所だと思います。ゾンビとかのホラーはちょっと…って人にこそ(全体的に出血量は低めなので)観てほしい。後から気づいたんだけど、登場人物が親子、夫婦、カップル、姉妹、一人者…誰が観ても必ず登場人物の誰かと状況が被るんですよね。だから自分と同じ立場の人に焦点を当てて観ることもできる。そういう作りにしてるとこが上手いなあ…と。

決してハッピーエンドではないけれど、かと言って後味の悪さだけが残るバッドエンドとも違う何とも言えない感覚。たぶんこの感覚は西洋人には作れないんでないかなー?と何となく思った。個人的には高校生カップルがいろんな意味でグッと来ました。受け入れろ♪受け入れろ♪

続編の公開も決まったようでこちらも楽しみですな。
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