別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったファンドマネージャーのソグ。夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車に乗り込むが、発車直前に感染者を狂暴化させるウイルスに侵された女性も乗ってくる。そして乗務員が彼女にかみつかれ、瞬く間に車内はパニック状態に。異変に気づいたソグは、サンファとその妻ソンギョンらと共に車両の後方へ避難する。やがて彼らは、車内のテレビで韓国政府が国家非常事態宣言を発令したことを知り脱出を試みるが…
友人宅へ泊まった際にオススメされ、どうせB級映画だろうと高を括って鑑賞。これは…ちょっと予想の斜め上を行く面白さでした。ゾンビ映画、韓国映画をそもそも見る機会があまりなかったためか、舐めてかかっていたらクオリティの高さに唖然とした。そして個人的には主人公が大沢たかおに似ていたことでテンション上がってしまった。
極限状態での人間の業の深さを包み隠さず映し出し、ただのホラー映画に留まらず、しっかり社会性の強い作品となっているので見るものを掴んで離さない。間延びする部分が少なく、場面場面のテンポが良いので飽きずに最後までドキドキ・ワクワクしながら楽しめる。また、1番好感が持てたのは下手に恋愛要素を入れ込むことなく、単純なゾンビ映画として楽しめるのも好印象。
この映画は侮れない…文句なしで面白かった。
