TOHOシネマズ新宿で鑑賞。
もうひとりのゲバラ、という宣伝文句であったが、エルネストという或る男の生き様、という方がマッチした日本&キューバ合作映画。
序盤は、チェ・ゲバラが広島で原爆の恐ろしさを目の当たりにして慰霊碑に献花するシーン等があるが、その後はキューバで物語が綴られる。
序盤を除いて殆どがキューバを舞台に、キューバの言葉で描かれているので、阪本順治監督作品ではあるものの外国映画の様相を呈している。
オダギリ・ジョーはキューバ場面で登場し、日系キューバ人として滑らかなキューバ会話を見せる。
この男、医学部の学生であり、医者を目指して、インターン医師になるものの、キューバ軍隊に入隊していく……
さすが阪本順治監督らしく、ある男の生き様を丁寧に描いており、なかなかの佳作であった。