キューバ革命の英雄チェ・ゲバラと行動を共にした日系人のフレディ前村と言う人物の映画を阪本順治監督とオダギリジョーのコンビでおくる私たちにはあまり認識のない内容の映画。
まず、キューバ革命が舞台で有っても、激しい戦闘シーンや派手な戦闘シーンは全くなく、戦争映画と言うよりは、フレディ前村と言う日本人の青春映画と言うべきか、なぜ、留学先のキューバでゲバラに出会って心酔し、共にボリビア軍事政権に挑んだかなどが描かれている。
また、本作品大変に不思議なのは、チェ・ゲバラやフレディ前村を描いている関係上、特にチェ・ゲバラなどの我々の思っていた、イメージしていた別の面も知る事が出来、大変に私的には勉強になったかな・・・
チェ・ゲバラって、広島に来たことがあるんですね。その事を知りませんでした。
そしてある意味、チェ・ゲバラが日本に来日しても、日本政府の当時の考え方、今の考え方では、特に進歩もなく、チェ・ゲバラが、日本人記者に「君たちはアメリカに原爆を落とされてなぜ怒らない」と言う台詞に、日本人として、また現状の状況を考えても、何か日本人として考えさせられるモノがありました。
また、邦画なのですが、ほぼ全編字幕スーパーで、日本語は殆ど出てきません。
また、オダギリジョーさんのスペイン語も大変に素晴らしく、びっくりします。
私自身は、チェ・ゲバラの知らなかった事、フレディ前村と言う日本人が居た事などを知っただけでも大きな意味が有ったかなと思う映画でした。