このレビューはネタバレを含みます
オダギリジョー、悲壮ですねー!
彼は劇中で、もの凄く痩せてましたけれど役作りでしょうか?
あと、彼が全編スペイン語のみで台詞を通したのも、この役に賭ける意気込みを感じました!
その昔、あの憎き百田尚樹原作の映画「永遠のゼロ」を観て、岡田君の演技に思わず涙してしまったのが恥ずかしく思われます!
実は私、ジャニーズはあまり得意ではないですし。
それと比べ、反体制の匂いがプンプン香る、こういう映画は観ていて好感が持てますね。
フレディは実在の人物。
そして今の時代に何故この映画が撮られたのかを考えずにはいられませんでした。
やはり現代の日本の資本主義は弱者切り捨てですから、もうシステム的に限界に達しようとしている状況への風刺なのかな?とか、
あまりにもアメリカの腰巾着のようで、実質的に植民地のままの今の日本の弱腰過ぎる外交政策に対する警鐘なのでは?とか、
今の日本政府が独裁政権を築きつつあり、核を保有した軍事国家に変貌しそうなのだ!という危機的メッセージが込められているのではないか?とか、
ゲバラは「核戦争にひとりとして勝者はいない」と宣いましたが、戦争自体に勝者はいないのだ!とか、観ていてあれこれ考えさせられました。
そして、フレディの最期……悲惨過ぎます(ToT)
戦場で犠牲になるのは、いつも身分の知れない若者ですからね。
フレディは実は予知能力の持ち主でもあり、それが彼のイメージとして伏線として、ストーリー展開に張られている。そしてフレディが、その予知能力通り川で溺れて亡くなってしまうと思ったら、助かって、でもまた結局処刑されてしまうなんて。
しかしながら、この映画が訴えようとしているメッセージが届くのは、この日本国内の少数の人たちのみなのかもしれないと思うと虚しくて哀しくてやり切れません。
私は、だんだんアメリカが嫌いになってきました。
思うように日本を操作して、私腹を肥やして、のさばっているのだから。
小学校とかの義務教育でも、私達世代(40代)は旧ソ連(現ロシア)を敵国のように、不気味なイメージの国として教育されてきましたけれど、なんかそれも実は現実とはすり替えられているのかもしれません。
それから、マイノリティーを尊重せず排除しようとする社会は健全とは到底言えず、危険だとも思いましたね。
今の日本が、そうなろうとしている事をヒシヒシと感じずにはいられませんでした。
ああ、怖い怖い‼︎ ( ̄◇ ̄;)
戦争反対ーーー‼︎‼︎ (^o^)/