単にコメントを繋いでいるだけで、ドキュメンタリーとしては全く芸がない作りなんだけど、「残念な連中」が数珠繋ぎで未練がましい愚痴を垂れていくのが興味深い。
それだけ。
一言でもセリフのある役をもらえた役者。本来そっちの方が格上なのに、ファンの集いでは“空き缶”を被った格下の連中の方が人気というジレンマ。
エキストラ出演が趣味で、画面の端に入り込むのを生き甲斐にしている男。そいつのフィルモグラフィだけ見たら「スター・ウォーズ」とか「ランボー」とか「インディ・ジョーンズ」とか、もう錚々たる経歴。
そういう連中のちっぽけな幸福感や忸怩たる思いが、微笑ましく感じられる作品。
それで十分。