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Girl Asleep(原題)のregencyのレビュー・感想・評価

Girl Asleep(原題)(2015年製作の映画)
2.5
画面構成や色彩設定など、ありとあらゆる点でウェス・アンダーソン、さらにいえばデヴィッド・リンチやピーター・ジャクソンといった、名だたるインディペンデント界の巨匠へのオマージュに満ち溢れている。
主人公の名前がグレタというのも、インディペンデントの“ミューズ”グレタ・ガーウィグを意識したものと思われたり、演じるベサニー・ウィットモアが、やはりインディペンデントを中心に活躍するシアーシャ・ローナンに似た容姿なのも、狙ってのものだろう。
転校してきたばかりで同級生たちとなじめず、イマジナリーフレンドを作って閉じこもる少女の成長譚というあらすじも、いかにもインディ映画らしい。

そういう意味で既視感が強く、オリジナリティに欠けるのが難点。
だからといって駄作と切り捨てるのがはばかられるほど、どこかチャーミングで初々しい魅力を感じる。
次回作では、なるべくサンプリングを排除した、監督のオリジナリティで勝負してほしいもの。
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