おかえりシャマラン監督!
なんて素敵なサスペンス。なんて素敵な設定。なんて素敵な広がり!シャマランファンには最高のプレゼントでしたね。
シックスセンス、アンブレイカブル、サインなど、サスペンスを軸に、心の闇を題材に色々実験してきた監督。自分の子供に見せたいと作った伝説のエアベンダー。ヴィジットで回帰しながらもPOVというチャレンジングな手法。
そして満を持して!トラウマと心の闇に向かい続けた監督。最高のキャラと、最高のサスペンス。ありがとうシャマラン。
まるでジェームズマカヴォイの一人舞台のような多重人格キャラの物語。役者冥利に尽きるだろうなあと、演じ分けが極まってて吸い込まれるように魅入ってしまいます。人格切り替えのシーンが、これまたすごいのです。
そしてそれに負けないアニャテイラーの存在感たるや。画面映えしまくる役者顔。最初は他の女子と大差ない存在感なのに、マカヴォイと絡み出してからの抜きん出る感。
あとこれ設定がほんと好き。
「心に傷を負った者が、私たちより優れていたとしたら?」「人格によってアレルギーが出たり、視力が悪くなったり」
実際の事象の点と点をファンタジックに、しかしリアリティに溢れて結びつるシャマラン。こんな事があるなら、こういう事もあるんじゃね?、って。ああ大好き。
最初は、あれ?ゆるゆる誘拐劇かな?と隙だらけのゆるい展開。ダンスなどシャマラン節の笑いが効きつつ、流石の不穏な空気作りで違和感がハンパではない。
からの、後半のサスペンスフルな絶望。ちょいグロのシーンあたりからのこの世の終わり感は凄い。そして...!
次作もほんと楽しみ。アニャの向かう先も楽しみ。あ、またUFO出ないかなあ。良かったです。