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スプリットのenのレビュー・感想・評価

スプリット(2017年製作の映画)
3.5
3人の少女を誘拐した犯人は23人の人格を持つ多重人格者だった。しかも、徐々に人知を超えた存在が宿る人格(ビースト)が芽生えつつあるそうな...一体どうなる?

アンブレイカブルを観てないと、最後の何?ってなりそうで、少女たちと多重人格者との攻防を描く話として捉えてしまうとイマイチな話になる危険性をはらんでいた。
アンブレイカブルと同じ世界線上にあることをラストで知らされることで、人間の理解を超えた存在への説得力が生まれて、テーマが一変する凄さにハッとする。

やけに、駆け引きの上手い少女(アニャ・テイラー=ジョイ)を徐々に掘り下げることによって、彼女の傷の意味を知ることになる。少女の傷を見たビーストの取った行動を観ると、彼なりの正義を感じる良さがあった。

単純に、潔癖症の男、女性の人格、9歳の少年を怪演するジェームズ・マカヴォイがとにかくすごい。欲を言えば、もっと他の人格の見たさはあったかな。めっちゃ気色の悪い人格とか観てみたいな。
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