このレビューはネタバレを含みます
DID（解離性同一性障害）で23重人格を持つ男に誘拐された三人の女子高生が脱出を試みるスリラー。
主人公の女の子が信じられないくらいに可愛い。
正に美少女。
もうそれだけで幸せだった。
アニャ・テイラー＝ジョイさん、覚えておきたい。
23重人格という凄まじい人物を演じ分けた俳優さんも凄かった。
特に鏡越しに3人が入れ替わりながら話す最後は、鳥肌が出るくらいに凄い。
精神科医のおばあちゃんの優しさにもグッとくる。
この3人の俳優さんの演技が、とにかく素晴らしかった。
ストーリーもとても面白かった。
一人の猟奇殺人鬼が誕生する前日譚のようになっている。
三人の女の子が離れ離れさせられていったり、親しく接してくれる女性の人格や子供の人格と上手く会話していったり、狭い地下室で少人数しか出演していないにもかかわらず、一向に飽きない。
鍵の見つけ方や布の使い方なども上手い。
途中で入る子供時代の回想がどう繋がるのかと思ったら、彼女が心をふさぎ込む理由となった叔父さんとの気持ち悪い関係性について描かれ、それが最後に生かされる。
彼女はこの後、叔父とどんな接し方をするのだろう。
最後の決意を固めた瞳が、凄く美しかった。
『アンブレイカブル』という映画と微妙に繋がってるらしい。
一番最後に出てきた「ダン」の意味が分からなかったが、どうやらその映画の主人公とのこと。
今作が面白かったから、そちらも観てみたい。
続編が『ミスター・ガラス』というタイトルであるらしいから、それを観て彼女の今後を知りたい。
