留守番中の姉弟とベビーシッターの女性が、ハロウィンのお菓子の中からタイトル不明のビデオテープを発見する。3通りの短編を収めている、オムニバス・ホラー。
ハロウィンのスペシャルな夜にクリーピーなビデオテープを見つける、というシークエンスに従って、3つの短編が挟み込まれる。一応、VHSのテープを再生している設定だが、SD画質に変わるなどの小粋な演出は含まれていない(フィルム傷の演出はある)。
各エピソードは大同小異とも言える内容であり、脆弱な女性が猟奇的かつ不条理な状況に置かれてヒーヒーと泣き喚く、いつものメニュー。音響でビビらせてくる演出にイラッとさせられるが、清々しいほどの人体欠損をやってくれる(妊婦の腹を裂く描写も!)。
3つ目のエピソードでは、アイコン的なキャラクターとなる殺人ピエロが登場。だが、単にピエロのコスプレをしているだけのサイコパスなので、ピエロらしい喜劇的な仕掛けで楽しませてくれるわけではない。