ロタヒ

What Is It?(原題)のロタヒのレビュー・感想・評価

What Is It?(原題)(2005年製作の映画)
4.5
カナザワ映画祭にて鑑賞

2日連続のビッグスライドショー、前日の経験からまたえいい体験になるんだろうという覚悟と、ちょっと映画に対して構え過ぎてた気がしてたので、気を楽にして観ました。

そうは言いながらスライドショー始まり、また頭がボーッとして困惑されまくりで始まりました。

タブーに触れる様な映画ではあるんですが、そこを気にしすぎると楽しめないですよね。
ダウン症の人たちが出演しているが、ダウン症の役で出ているわけではない、そこに気を取られるべきではないとクリスピン・グローヴァーも語ってはりました。
初監督作という事で、こちらの方がよりクリスピン・グローヴァーの作家性が出てるのかな、リンチやケネス・アンガーの影響を色濃く感じたし、彼が語ってくれた普段ハリウッド映画で働いてきて、それに対する精神的な反応を表現したと言うのも、この映画からは感じ取れました。

難解のようで、イメージをそのまま受け取って、分からないなら分からない、疑問なら疑問のまま、心に留めてれば良いのだと思いました、これはクリスピン・グローヴァーも語ってた様に明確な答えを求めるものではないのだろうと思います。

スライドショーにQ&Aがあってこそ、そういうような理解になるので、このボリュームは必要なんやろな。

さてあと1日で撮影が終わるという次回作を我々は何処で観ることが出来るのか、今本を書いていると言ってたので、語りたい事が今回の倍ぐらいありそうなクリスピン・グローヴァーの思いを受け止められる映画館はあるのか、時間的に可能なのか、今回観た自分は次回作を観ないと死ねない思いなんですが、カナザワ映画祭以外でこれが可能なんやろか?

カナザワ映画祭が別の形で復活するのを心から願います。
ロタヒ

ロタヒ