kijuro

アウトサイダー コレクターズ・エディション/アウトサイダー ディレクターズ・カット版のkijuroのレビュー・感想・評価

4.5
最高の映画だな、、映画は良いなあ
音楽の入れ方やカメラワークはこの頃から素晴らしいんだな
そして圧倒的にディレクターズカット版しか勝たん!!普通のはダルとジョニーにスポット当たってるけど、こっちは兄弟愛にもスポットが当たることによって、総じて映画の意味が伝わってくる気がする


受験生時代に東進の現代文の授業でこの評論を読んだ時書いてたのが、ダルとジョニーが亡くなってしまってポニーは生きるのは「人生は素晴らしい」と気付くきっかけがあったか無いかで、ポニーは喧嘩しながらも兄弟に守られていた。ジョニーは最後にポニーに送った手紙に書いてたけどダルには間に合わなかったんだよな、、
ジョニーとダラスは、世界との繋がりや生きた物語を知る機会がなかった。世界との生きた繋がりが必要なのはジョニーとダラスだった。
ジョニーは「風と共に去りぬ」でその素晴らしさを知って死ぬけど、ダラスの死はあまりにも悲しく、世界との繋がりを持たないまま終わる死で、その対比がよりダラスの死の喪失感を強める。

最後の兄弟が仲直りするシーン、ポニーとソーダの絆、諸々含めディレクターズカットが伝えたいこと全て詰まってるのでは

7/11
この映画が自分にとって大きな意味を持つ理由が分かった。この物語は、ジョニーが「風と共に去りぬ」を読んで世界の素晴らしさを知ってから死ぬ。彼にとって本は、大人のように世界との繋がりや物語を知る機会だった。
そして自分にとって、世界の素晴らしさを教えてくれたのはエンタメだった。この構図がジョニーと一緒なのかもしれない。
もちろん自分は恵まれた環境で親が育ててくれたけど、人には言えない悩みも辛い事もある。そんな時に映画や音楽は新たな価値観を教えてくれたり、そこから考え方を学んだり、自分で整理できない感情を言語化してくれる力がある。自分が世界の様々なものを見て美しいと感じる事、人に対して感謝したり色んな感情を抱くことは、エンタメが大きな影響を与えていると思う。
ジョニーにとっての「風と共に去りぬ」は自分にとってのエンタメと同じものなのかもしれない。
ジョニーやポニーボーイが映画や本、詩から何かを学んだり、自分の感情を言語化出来たりするのは自分にとってのエンタメと同じ存在だった。物語の重要性ってここにあるのか。
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