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関ヶ原の地球へのレビュー・感想・評価

関ヶ原(2017年製作の映画)
4.0
日本史上もっとも有名な天下分け目の合戦を描いた映画

天下人の豊臣秀吉が亡くなり、跡取りの秀頼が幼少のために戦国時代へと逆戻りする気運が漂い始める。
実力No.1の徳川家康は次の天下人を狙い、いよいよ牙を剥いた。
ここに、豊臣家を護持するのみならず、天下のために義を立て不義を滅する信念から、石田三成は家康と戦うことを決意する。

しかし家康は戦術(合戦)のみならず、戦略と知略に長けており、天下人となるために着々と準備を進めていく。
先ず、三成とは不仲である豊臣家の武断派を述懐して味方に引き込む。
そして、亡き秀吉の御台所(北政所)と、その甥(小早川秀秋)までも味方に引き込むべく仕掛ける。
家康は老練な狸親父のごとく手練手管を発揮する。
そして7万5千の大軍(東軍)を率いて合戦に臨む。

一方の三成は「義を立て不義を滅する」と言うものの、豊臣政権を運営した官僚であり、自己の視点からのみで動いていると思う。
そして10万の大軍(西軍)を率いて合戦に臨む。
数では西軍が勝っているが・・・

この両者の違いが最後まで描かれている。
そして合戦のみならず、合戦までのプロセスも丁寧に描かれている。

もう一人、石田三成の腹心である武将(嶋左近)が三成と家康に比肩して描かれている。
嶋左近は、精神論に固守する石田三成を戦術家として支える。
しかし彼は「義」や「利」ではなく、自分の「正義」に従い合戦に臨む。

三者三様の生き様が並行して描かれているが、三成には大軍を率いる裁量がなく、結局は家康に利用されるだけであった。
そんな歴史を正確に再現した映画であったと考えます。

合戦シーンはCGに頼り過ぎず、大掛かり撮影で臨場感、戦場の高揚が十分に再現されていたと思われます。

公開初日に鑑賞。
「ワンダーウーマン」を前日に鑑賞、久し振りの連チャンでした。