シグのすけ

関ヶ原のシグのすけのレビュー・感想・評価

関ヶ原(2017年製作の映画)
3.8
ただでさえ複雑な人間模様が入り乱れるストーリーであるにも関わらず、セリフが聞き取れない。序盤はなんとか聞き取ろうとも思ったが、お国訛りが投入された時点で諦めた。もはやこれまで。

原作は随分昔に読んだのでうろ覚え。こいつ西軍だっけ?裏切るのは確かこいつだよな。ああ聞き取れない。岡田君が熱演してるが何を早口で言ってるのか。これは映画として致命傷じゃないか。

ただセリフの聞き取りを放棄してしまえば(いいのか)、これがそれ程悪くない。義に翻弄される石田三成の葛藤。結末を知っているだけにどう画策しても報われない無常感のようなベールに包まれた画を、ただただ死人の数が増えていくのを傍観するしかない。

そもそも戦さなんかにカタルシスを求めてどうする?

意識的な早口にスピーディーな展開、必要なのか忍びとの恋。成功はしてないのかもしれないが、支持してしまおう。
シグのすけ

シグのすけ