ひでG

関ヶ原のひでGのレビュー・感想・評価

関ヶ原(2017年製作の映画)
3.4
GWに家族でこんな会話をした。
「ジャニーズで演技がうまのは誰だろう?」

僕が挙げたのは
長瀬智也、錦戸亮、重岡大毅
ニノがその次、

「あれ?岡田准一は?」

「岡田准一もジャニーズだったね、
岡田君はもはや別格!」

岡田准一は、このは作品の数年前に同時代の黒田官兵衛を演じていた。

大河ドラマ「軍師官兵衛」も名作で、どの役者もピタリとハマり見応えがあった。
が、唯一?役不足、力不足を感じたのが石田三成役の田中圭。
【石田三成役では「真田丸」の山本耕史も上手かった。】

岡田准一は大河の時には石田三成と対抗する役だったが、数年後に違う役を堂々と演じた。
本作では家康の役所広司と役柄も横綱に対して、タイマン張れる役者は、そんなにいない。三成の融通利かないところもよく出していた。

やっぱり、ジャニーズで演技もしてます的な存在じゃないよね、岡田くん。

さて、先日試写会の後に中野量太監督が
「今撮るべきテーマの作品を撮りたい」と仰っていたのが印象的だったが、

さあ、司馬遼太郎の超有名な原作、私も学生時代読んだもの、歴史好きならよく知ってるエピソードばかり、

岡田准一→三成
役所広司→家康って、王道キャスティング

で、これを今撮る意味って何なんだろうって考えちゃった。

もちろん、今日的な意味が全部無くてもいいし、もっと気楽に例えば興行的にヒットするかっていう要素も大事なんだけど、

僕が言いたいのは、なぜ今更この話、関ヶ原?ってこと。
映画を全部観てもそれは伝わらなかった。

CGも駆使して、合戦シーンも迫力を感じさせるスケールの大きさもある。

役所、岡田以外は、あまり有名な役者を使わず、リアリティも保っていたのも良かった。

ただ、僕は自宅の視聴環境もあり、字幕を付けて観たんだけと、劇場だとよほどの歴史好きじゃないと着いていけない情報量だったかもしれない。

有村架純の伊賀忍者役は、まあ要らないと思うけど、箸休め的なのかな。
有村架純はこのレベルだと格下感は否めない。歳上の役者さんと共演してもっと力付けて欲しい。

小早川秀秋のエピソードはこれだけ時間とお金かけている割には、劇としての盛り上がりはイマイチ。

て、ことで繰り返しになるけど、

「なぜ、今また関ヶ原?」の答えが出ないまま、お金かけました的な映像を、つまんなくはないけど、新鮮味はなく鑑賞しました。
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