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関ヶ原のうさぎのレビュー・感想・評価

関ヶ原(2017年製作の映画)
4.0
史実とは言え、切ない!

石田三成の視点から描く。
天下分け目の関ヶ原の戦い。

正義を貫く石田三成に、岡田准一、
野心を抱く徳川家康に、役所広司、
戦局の鍵を握る小早川に、東出昌大、
そして、伊賀の女忍びの初芽に、有村架純。
豪華・演技派俳優が集う。

岡田准一のまっすぐで不器用な三成の
演技は、本当に素晴らしい!
役者魂を感じる。
三成の苛立ち、不甲斐なさ、
でも、これが自分の正義なんだと誇りを持つ…
三成の気持ちに、感情移入できた。

戦闘シーンは、ハリウッドのような
作り込まれたものではなく、
リアルさが追求されていた。
広大な平原に陣を張っていて、
実際には、誰がどのように動くのか
わからなかったに違いない。

初芽は、実在の人物だろうか。
ドロドロとした政治と、血生臭い戦いの中で、
唯一、心穏やかになるシーンだった。
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