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WE ARE XのTSのレビュー・感想・評価

WE ARE X(2016年製作の映画)
4.0
【殆ど知らなくても鳥肌が立つ】85点
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監督:スティーヴン・キジャック
製作国:アメリカ/イギリス/日本
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:96分
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2017年劇場鑑賞25本目。
カッコ良くてそして美しい!!この一言に尽きます。レイトショーで見るか悩んでいましたが見て良かったと思えました。音楽ドキュメンタリー映画はなるべく足を運ぶようにしてますが、今回のX JAPAN に関しても「少し知っている程度」。なので、その立場の奴が言及したことなので説得力に欠けるかも知れませんがご了承ください。ただ、ほとんど知らなくても普通に満足させられました。

今作は世界的に有名な日本の怪物ロックバンド、X JAPANを追った作品であり、リーダーであるYOSHIKIをはじめ、ToshIの洗脳、HIDEとTAIJIの死、再結成までを描いています。ど素人の意見からすると、X JAPANって世界的にこんなに有名だったんだと驚かされました。今作を海外の方が監督しているのもその証左と言えるでしょう。
1982-1997年の15年間で爆発的な人気を得たX JAPAN。ところが世間を騒がせたグループ解散、そしてHIDEの死により暗黒時代が到来します。恥ずかしながら、再結成に関しては知ってましたが完全に過去のバンドグループと認識していました。今でも世界各国でライブを行い、勢いは全く衰えていない模様。世界の人を虜にするまさしく「カッコ良い」演出が特徴だと思います。ボーカルのToshIの特徴的な歌声にも魅了されますが、何と言ってもYOSHIKIのドラムさばきが尋常ではないと感じました。ドラムを叩ききることに全てを使う。終えた後は失神寸前、遅れたら死んでいたかもという状態になるのも珍しくないようです。

今作は勿論当時のライブ映像なども駆使していますが、やはりヒューマンドキュメンタリーに仕上がっているきらいがあります。何故彼らは解散したのか、それぞれの思い、このあたりに重きを置いて製作されている気がしました。ど素人からすると、もう少し『紅』などを流してほしかったなあなど思ったりもしますが、生粋のファンの方からすると大満足の映画ではないでしょうか? YOSHIKIやToshIは現在齢50を超えています。それなのにあの肉体美、そしてあの行動力、、情熱以上の何かを感じ取れまして脱帽であります。

解散当時の映像も流されますがファンの絶望感が凄まじい。彼らの曲で自殺をやめたファンなどもいるようです。逆にHIDEが死んだ時は、何人かのファンが自殺、もしくは自殺未遂をしたようです。とあるバンドグループの行動がファンの人生を左右する、、とんでもないものと思いました。僕にはここまでなれるものがないので、羨ましいとは思いませんが凄いなとは思わされました。

ファン映画であるため平均スコアはかなり高いですが、僕のようにX JAPANをほとんど知らない人が見ても彼らの生き様に感動し、一定の満足感は得られるであろうと思います。エンドロールでは近年のライブ映像も流されますので最後まで堪能出来ます。それにしても彼ら、半端なく英語ペラペラですね。カッコ良すぎます(笑)
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