Aya

ソウル・ステーション パンデミックのAyaのレビュー・感想・評価

3.4
「釜山行」の前日譚「ソウル駅」。

キャスト
リュ・スンリョン
シム・ウンギョン
イ・ジュン

・・・ほぼ「客人」やないか!それでシム・ウンギョンちゃんは「釜山行」に出てたのか・・・話が完全に繋がっている!!
イ・ジュンはなんかクソ野郎ばっかやってますね。

2016年彗星の如く現れ、初長編且つ、ほとんど韓国に存在しないゾンビ映画「釜山行」を、2016年あまりガッと動員上げる映画のなかった韓国で唯一の1000万人越えを果たした奇跡の監督ヨン・サンホ。

みなさん同じ年に公開された「哭声」や「アガシ」「密偵」が600万くらい止まりだったんです。
その中で「釜山行」のヒットはちょっと事件だったんですよ。

そんな「釜山行」のコンコンやドンソクオッパたちが朝5時のKTXに乗る前の晩、何から始まったのか・・・。

ぶっちゃけそれは分かんなくてw
最初にゾンビ化するホームレスのおじいさんがいるんだけどなんで噛まれたのかわかんないけど血だらけでソウル駅に現れる。

そのおじいさんから兄弟分のおじさんとかホームレス、ソウル駅の職員とまんまソウル駅から感染が広がって行く。

主な登場人物はほぼホームレスに近い若いカップル(韓国の歳で19歳だから高3か)。
彼氏は働きもせずネットカフェに入り浸り彼女に売春を強要。
彼女は風俗店から逃げてきたもののゲス彼氏と金のない現状に嘆き故郷を懐かしむ。

喧嘩別れし、ソウル駅周辺をバラバラにさまよう中、彼氏は彼女の父親に出会い、有事の最中、なんとか彼女との再会のために孤軍奮闘する・・・。

からさあ!!
えっ?そゆ話?とやっぱり韓国映画だった展開が結構ビックリしました。

軍や警察の介入や、自警団たち(あの自警団386世代くらいがやったほうがリアルじゃない?と思った)、そして国のために尽くしたのにこんな目にあっている「釜山行」に出てくる金持ち風のクソ親父と同じく国のために尽くしたのに帰る家のないホームレスの親父。
おそらく386世代をモデルタイプとしているだろう親父の嘆きは切なかったね。

「釜山行」では不問にされていた銃や刃物が出てきます。
そしてやはり兵役のある韓国ならではと申しますか、民間人でも男性は銃扱えるってとこが妙なリアル感を醸し出してましたよ。

でもやっぱりどう考えても長い、と思うんですよ。
全体的にダラダラしてる。
どうダラダラしてるのかと言うと、動きが遅いの!
歩くのとか走るのが!そういう場面をきちんと見せようとするからアニメなのにこんな長く感じるんだと思います。
端折れる部分結構あったと思う。

その辺はやはり「君の名は。」とか「聲の形」などの良質な日本アニメがどれだけ凄かったのか、と比べてしまう。
しかし韓国のアニメは詳しくないですが、なんつうの、若者のファッション、とかリアリティのある個性的な顔、とか「釜山行」と同じくガンガン盛ってくるゾンビ描写は最高に面白かったですね!!
同じく早く走るゾンビ。

ヨン・サンホリレー、あともう一本!
Aya

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