社会派ホラーとか言われているとおりの作品だった。
ホームレスの問題や、その扱われ方。これは『フェイク』と同じ構造で、今回は娼婦にヒモが主役で、そこに自称「お父さん」が絡む。
韓国社会というか、世界中の大都市にある下層を意識するセンスが光っている。やはり監督は社会派だ。
また、この後日譚を『新感染』として実写アクション・ホラーを撮った。
日本の『アイアムアヒーロー』の影響はあるだろうが、社会性は特長だ。
『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督はアニメーションも実写もできる。このヨン・サンホ監督も同じなのだろう、抵抗なく両方の表現ができる。
新しい才能を、ひしひしと感じる。