yumi

ソウル・ステーション パンデミックのyumiのレビュー・感想・評価

3.9
Train to the Busan(新感染)の前日譚。アニメでゾンビものって初めてみたけど実写とはまた違った怖さがあっていい!

主役は貧困層の人々とかホームレスとか風俗嬢とかなんだけど、お金持ちとか政府が悪役で本当にシニカルな映画だった。ゾンビとヒエラルキーの底辺は一括りにされていて、それでも生きていこうとする姿になんだか胸を打たれた。ラストの舞台もとても皮肉的だし、展開も想像付かなくて面白かった。本編への繋がりとか、どうしてパンデミックが起こったのかとか、そこらへんは曖昧だったけど、結局世界を破滅させるのは最初から最後まで人間自身で、ゾンビなんてものはただの概念にすぎないのかもしれない。人々はただ自分と異質なモノをゾンビと呼んでいるだけで、姿形は変わらないし、元は同じだったわけだし。金持ちも貧乏もゾンビになれば腐るしね!

社会的問題を描いたパンデミック 映画でとても良かったです。女性主人公が、よく泣くけれど他の映画みたいに気丈すぎずにとてもリアリティがあってよかった。
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