kyoko

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのkyokoのレビュー・感想・評価

3.4
「舟を編む」は好きだけど、最果タヒにリトルモアか…この組み合わせにはアレルギーがあるので、まずは原作を読まずにトライした。

池松くんの、今まであまり見たことのないテンションが面白い。田中哲司はやはり凄い。
石橋静河という女優さんは初めて見たが、役者としての活動は最近のことらしい。にしては雰囲気あるなと思ったら、あのご夫婦の娘なのね。

アニメの挿入があるが、こういう手法は鼻についてしまい、この映画で言えばかえって邪魔になった。
あと、しつこいほど登場するストリートミュージシャンのオチがダサい。つい笑っちゃったけど。
役者がみな良かっただけに、所々に入る余計な演出が残念だった。

今主人公たちと同じように東京(に限らず日本中どこでも)で漠然とした不安にかられながら生きている若者が観たら泣いてしまうのかもしれない。
泣くには私は年を取り過ぎてしまったが、心にはしっくり馴染んでくる作品だった。
私も死ぬまで生きようっと。
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