りな

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのりなのレビュー・感想・評価

3.8
きみに会わなくても、どこかにいるのだから、それでいい。みんながそれで、安心してしまう。

とっっても良いラブストーリーだった。キスもしないし手も繋がないのに、こんなに泣けるラブストーリーだなんて、良く出来てる。「それを承知で好きなんだ。」の言葉に泣きたくなった。

わたしは田舎者だから東京に遊びに行くといつも虚しい気持ちになる。人と物に溢れていて、一歩歩くごとに人とすれ違って、なんでも買えて、そんなわたしには何にもないように感じる。この街に住んだら孤独感で無くなってしまうんじゃないかと思う。映画を見ながらそれと同じような感覚を抱いた。でも、同じようで違う。恋とか愛とか将来とか、不安や悲しみは尽きないけれど、死ぬまで生きていたら、良いことがあるのかもしれない。鑑賞後、日々を精一杯暮らすみんなに、ほんの少しでも幸せを感じる瞬間があってほしいと願った。石橋さん、PARKSでも良い味だしてたし、応援したいと思いました。
りな

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