愛り

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だの愛りのレビュー・感想・評価

4.5
詩集を読んでから鑑賞。
この、底の空いた瓶のような、
不安定な人たちを見事に描いてた。

石井監督が映画のインタビューで
男の子(池松壮亮)が世界をはっきり見ることができないようにキャラクター設定をすることでこの詩集の世界観を作り出したと語っていた。
詩集は登場人物が誰なのか、何人なのか、ずっと一人称なのか映画のようにはわからない。
だからこそ、主人公の存在を、
この世界で生きているものであり、
存在しているんだと逆説的に表したのだ。

詩集を映画にするという突飛な発想は
突飛だからこそ自由な想像力で
作るものも観るものも楽しませてくれる。
愛り

愛り