瑞々しい映画だ。昨年ベストワンも頷ける。何故なら今の現実を描いているから。テレビ東京の深夜ドラマ感満載と思ったら本当にテレ東制作だった。主人公の池松壮亮がエレファントカシマシの宮本浩次にソックリ！と思ったら本当にこの後、『宮本から君へ』の宮本浩役に決まってビックリ。何というか日常の描き方がリアルだけど唐突に青春映画風にバーン！って二人がスローモーションで歩いたり「青春」って感じの歌がストリートミュージシャンに常に歌われていて笑える。どん底の人たちのガールズバーやらコンビニの姉ちゃんやらに出会ってほんのちょっとだけ幸福感を感じる様が泣ける。松田龍平の無感情な感じ、田中哲司の貧乏感が最高。石橋静河が全然美人じゃないのもこの映画ではあり。その妹役や池松の元カノ？等他の女子が全員可愛かった。自主映画感満載のプロの撮った映画。
