このレビューはネタバレを含みます
「愛は、今まで散々人を殺してきたから、血の匂いがする」
原作未読ですが、詩集とのことですので、詩的な表現がいっぱいです。詩的すぎてちょっと不自然なセリフも多々ありました。ちょっとウザいというか笑。
ヒロインの女の子(石橋静河)も悲観的なことばっかり言うので段々と嫌になってきた。もし死んだらどうする?みたいな。そんな事ばっかり言われても。
芸術系のようでエンタメ性もあり。死の臭いが漂いつつ、ギャグみたいなシーンもある。カラオケでYUIの「CHE.R.RY」を歌っている池松壮亮には笑ってしまった。なんでこれ?とツッコまれている。
重いのか軽いのか。深読みすべきなのか、表面だけ見ればいいのか。リアルなようで、実は全然現実味のない世界観。強すぎる赤と青。詩的すぎる台詞。
なんとも不思議な恋愛映画でした。
公開:2017年
監督:石井裕也(『舟を編む』)
原作:最果タヒ
出演:池松壮亮、石橋静河
受賞:キネマ旬報ベストテン第1位ほか。