最果タヒの詩はこの映画が封切られた頃に、映画の宣伝で取り上げられて知ったくらいで詳しくない。でも青春時代の詩人と映画は共鳴しあう。
少しタヒの詩も読んでみた。
「都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。」
いまは東京から離れているけど、東京で長く暮らしていたし好きだから、、、ちょっと残念。
生き辛さや孤独な描写だけでなく、台詞(詩)のあいまに東京の魅力の欠片をカメラが切り取ってくれたらもっと好きな映画になったな。新海アニメのような東京もある。
池松くんは純なものをチラッと出す役、似合う。
子犬みたいな目だからかな。
愛という言葉を簡単に吐いて近寄って、消費して去っていく、、か。劇中、象徴的な元カレと彼女が現れて立ち去っていく。確かにそれでは怖くなるよね。
「人の感性は簡単に死んで、簡単に誰かのペットになって、愛という言葉を信じ、ただの死を迎える。」
怖いかもしれないけどさ、人の感性はそんなヤワじゃないよ、と呟いてみたくなった。
すぐに愛を言う奴、信じなくていい。でもさ、ちょっと好きかも、の気持ちに踏み出してみるの大事だよね。