ホイットモア大統領

インシディアス 最後の鍵のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)
3.7
毎度毎度驚かされるタイトルインが今回はなかったので「ん?」という印象でしたが、内容は安定のクオリティだったので一安心。

前作で英雄的活躍を見せ、『エルム街3』でいうDream Warriorに近い “彼方戦士” と化したエリーズ。
しかし、本作ではその延長拡大作を期待したんだけど、そうは問屋が卸さず過去の掘り下げ方向に延長した作品になっていました。

なので前半はまた「関わりたくない!できない!」の話で若干盛り下がる。
でもエリーズが覚悟してからは、シリーズを重ねたことで芽生えたあの世とこの世の固定観念を使ったトリッキーな展開に、世代間を超えた共闘、迫り来るタイムリミットと、加速度的に面白くなる!
とりわけ父と母の演出は胸熱で、いくつになっても子は子、親は親なんだなあとまさかの感動。

特典としてアナザー・エンディングが収録されているけど、やり過ぎ!!笑 と思う反面、これはこれであり。
むしろ最初に望んでいたのはこの展開なわけで笑
実際は正規ルートで良かったとは思います。

本作でシリーズの流れは1作目に戻り、一応出すもの出し尽くした感がある。とはいえ2作目の終わりの続きが気になるし、パトリック・ウィルソン家族やエリーズに救われた歴代のキャラクターたちが、エリーズ抜きでもやってけるよ!と決意する、『帰ってきたドラえもん』ののび太的作品で締めてくれないかなあ。