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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺんのsachiのレビュー・感想・評価

4.8
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「東京アニメアワードフェスティバル」2016年のコンペティション部門・長編アニメーション グランプリ受賞作。原題は『TOUT EN HAUT DU MONDE』フランスの作品。

2019年「東京アニメアワードフェスティバル」前夜祭の3月6日に過去グランプリ受賞作の上映があると知り、2015年が『Song of the Sea』で2017年が『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』だったのを観て、まったく情報を知らないけれども「これが面白くない筈がない!」と、取るものも取り敢えず最優先で観に行ったら、やはり正解でした。

19世紀ロシア。北極点到達を目指して遭難してしまった祖父を探すため、孫娘のサーシャは親に反対される中、ひそかに家を出て自力で資金を調達し船を手配して、残されたヒントを手掛かりに祖父の乗った船を捜しだそうと極北へ旅立つ。

雪と氷に閉ざされた北極の容赦ない厳しさを、アニメーションならではの特質を大いに活かして、実写よりリアルに表現。斬りつけるように吹雪く風にサーシャ達が煽られれば、観ているこちらまで息が苦しくなってくる。現実なのか幻覚なのか曖昧にも思えるクライマックス、ここでもアニメーションならではの表現を発揮して生と死の境が邂逅するような幻想的な場面となっている。

映画フェスは期間限定なので避けがちなのですが、このアワードのこともずっとスルーしていたのを後悔するくらい。2016年には『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』も上映されたんだよね。こんな良い作品がフェス以外で映画館にかけられないのはもったいない!(『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』も、もっと上映して欲しい)

と言ってるけど、結局なんだかんだ忙しい時期だったので今年の作品も観逃した;

Trailer https://youtu.be/pW7JDw2Qimo
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