あさのひかり

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺんのあさのひかりのレビュー・感想・評価

4.3
映画館自粛明けから、こんな美しくていい映画を観ることができて良かった。映画館では無理だと思っていたのに、思いがけず観る機会に出会えた。

テレビで紹介されてるのを観たことがあったけど、その時思ってたよりずっと圧倒的に美しい画面だった。圧倒的に美しいまま、海や流氷やブリザードや、そんな自然の厳しさが真に迫る。

主人公のサーシャも自分の思いを遂げるために甘えや迷いが全くないのがいい。あの食堂の女主人に出会ってなければどうなってただろう、とは思うけど。彼女が全てを悟って応援してくれたから、あんな風に海の上の環境でもたくましく生きることができたんだと思う。最後の表情はこの旅に出る前のサーシャには出来ないな、って思って観たけど、そうしてみると彼女の成長物語としてもよく出来ている。

この映画には不思議な縁を感じる。珍しくたまたま観たテレビの紹介で気になり、地元での上映に出会えなくて半ばあきらめてたらこの機会。しかもその前の用事が思いがけず早くて今日行けるかもって行って、ぎりぎりで上映時間に間に合う、っていう感じで観ることができた。なんだか観るように導かれた感じがしてる。
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