くう

ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女のくうのレビュー・感想・評価

3.0
第二次世界大戦期、日本統治下の大韓帝国最後の皇女・徳恵翁主を描く「フィクションを混ぜた」大河物語。

な、何かもの凄い抵抗運動や亡命計画が起きたりしていて目が白黒だが、フィクションなのだと思えばとても見応えがあるサスペンス。

逃亡劇は、こんなバカなと思いつつもハラハラドキドキするし、再会への流れには涙した。物語の作り方は本当に上手い。

けれどもね……やはり史実の人を描いているのだから、宗武志伯爵のことはもっと良く描いてあげてほしかったな…

そりゃ、たぶん無理やり日本に来させられたのだろうし、結婚も政略だろうさ。けれども、夫婦仲は良かったという話だし、妻を思う詩も残されているのに。それにイケメン(……すいません)

だから、ラストの一文にはちょっと心が凍った。これでは宗武志さんが浮かばれない。

でも、何にせよ戦争あってのこの悲劇なので、史実の人たちもみんな可哀想だったとは思う。こういう人物に光を当てたということは賞賛したい。