Aya

ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女のAyaのレビュー・感想・評価

3.0
日帝映画ブームの先駆け、的な(笑)

まあもっと細かくう言うと「暗殺」とか「ドンジュ」「アガシ」と続いてきて、今作、「愛を歌う花」「密偵」の流れで完全地盤できてます感あるよね。
おおっぴらにこういう系の映画を「日帝時代ブーム」的な名前で呼び出したのって、このあたりかなーとぼんやり〜。

あのう、いつものパターンなんですけど超個人的な一言いいっすか?

なんでキム・ジェウクと「結婚させられる」って言い方なん?!

いや、パク・ヘイルが悪いとは言わないよ。私も大好きだよ?敵陣でチリチリと革命の炎を燃やすきちんと約束を守る。とても男気も実力もある人。未来を約束した人。

でも!キム・ジェウクが間男だったら、それはキム・ジェウクだろう!!!
しかも性格だって悪くなさそうやし・・・なんなん?!?!

こうスッと奪っていくの。
だいたい「セシボン」とおんなじ感じのキム・ジェウクの使い方やねw
こういう使い方されるキム・ジェウク嫌いじゃないけどw

ていうか中山美穂との「蝶の眠り」!
話聞いた時からイラっとしてます。

なんで中山美穂?!
なんで私、ちゃうん?!て映画がもうすぐ公開されますが・・・作品の内容や出来不出来に関わらず、多分イライラしながらも見にいって、イライラして劇場を出てくることを約束しますね!


では今作の話に戻しますね。
日本と関係を結びたい韓国政府の一部大臣たち。
彼らはそのために、統治していた高宗皇帝を毒殺し(多分ね)日本政府との癒着でより金と権力を持った役人が横行します。
そして王の娘である皇女ソン・イェジンを日本へ留学させようという話が持ち上がる。

仕方なく。ブッスー!と着物を着てラ・ミランと日本へ行きますが、卒業したら朝鮮に帰らしてやる、と言われたのに全然その時が来ない。ってそれ天皇命令じゃね?と。
一刻も早く祖国に残して来た病気の母に会いたい・・・猶予はそんなにないっぽい。

そんなソン・イェジンの前に、件のの結婚の約束(あ、これはめっちゃ幼い時にした約束なの)をしたパク・ヘイルが軍人となって目の前に現れる。

大日本帝国陸軍の少尉となった彼はとても立派で素敵。しかし日本側に寝返ったように見えたが?!
実はソン・イェジンのいとこ、コ・スが主催する、日本での朝鮮人の暮らしや朝鮮人の扱われ方など、問題を定義し日本政府を糾弾(陰でね)するチームのメンバーだった!

ややこしいけど、つまり、パク・へイルは日本軍人のふりしてても朝鮮に帰りたい人!なのね。

だからもちろんソン・イェジンともうまくいくかと思うんだけど、ぶっちゃけそれどころじゃねー!!

死にそうなかーちゃんに会いてー!

自分の国でまともに暮らしてー!

てか別に日本でもいいからまともに暮らしてー!!

そして高貴な方々はまともに高貴に扱われてー!!!

でも戦争が始まり、中国への亡命を考え、とか色々するんですけど、今回の最高の悪役ユン・ジェムンアジョシがすっごい悪いやつなの!!

最初に王が死んだ時だって怪しいし、ソン・イェジンに対する態度もひどいし、なんでこんなこの人、命をかけて親日で日本嫌ってる人を追い詰めていくの?と思ったら・・・。

なんのことはなかった。
動機が本当につまんねえ事だからこそ、こいつがポイントポイントで仕掛ける、うわー最悪ぅ!!が結構キイてる気がしますw
そしてうまく立ち回り、日本が優勢の時は日本いえー!日本が戦争に負けたら、僕朝鮮人なんで国に帰ります!という潔いくらいのふてぶてしさ。
まあ正直ユン・ジェムンアジョシ、悪役少ないしね。

で、脱出計画の日、みんなは中国、こそっとソン・イェジンだけ韓国を目指していたら、その計画がかなり透けて見えていたようで、追われる過程でバラバラになり、ソン・イェジンとパク・ヘイルたちも韓国には行けない?!だったら中国を目指すぞ!

しかし・・・。

途中誰か忘れたけど「祖国とは、政府とは、国とは、お前にとってなんだ?」みたいな問いかけがあるんですけど、
結構この問いはこれ系の歴史モノを作る時の合言葉なのでキッチリした答えを持ってから映画作ったほうがいいと思います。
この映画では祖国という答えはあっても政府という答えはなかった・・・。

京都公開、あまりにも遅かったため、泣いております・・・。

Aya

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