健多郎

十三人の刺客の健多郎のレビュー・感想・評価

十三人の刺客(1963年製作の映画)
4.0
35分もの殺陣を演じるはなし

法の手の届かぬ暴君、松平斉韶を討つ!
悪を倒すための戦いとはいえ、十中八九生きては帰れない暗殺計画
こんな計画に御家のため、義のため、金のためとそれぞれ理由はあれど参加してくれる十三人がカッコよすぎる訳だ!
やっぱ日本人はこういう悲劇というか復讐劇というか、敗者の美学がある作品がDNAレベルで好きだと思います

冒頭でも書いたクライマックス35分の殺陣はとにかく圧巻
当時としては時代劇最長の殺陣だっただけに、制作陣の気合の入り方も凄いです
(後にリメイク版の十三人の刺客が約50分で更新しましたが)
刺客側も敵側もほとんど斬った斬られたをしたことのない平和な時代の侍が多いだけに、小奇麗にまとまった殺陣などなく、乱戦に次ぐ乱戦!
要塞化された宿場町を舞台に使えるものは何でも使う!
カメラもアクティブに動いており、制作時期を感じさせない迫力でした
リメイク版も迫力がありましたが、泥臭いぶん僕はオリジナル版が好きかな
健多郎

健多郎