ワンコ

ドリームのワンコのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.5
【科学という合理性】

「ねえ、ママ、ロシア人が攻めてくるの?」
キャサリンの娘の質問だ。

NHKの多様性特集の地上波放送だった。

久々に鑑賞したのだけれども、ロシア・ウクライナ🇺🇦戦争のなか、こんな、ドンピシャなセリフがあったのかと……。

この作品は痛快だ。
白人至上主義や民族主義、パターナリズムが蔓延している60年代、黒人女性のインテリジェンスが、NASAの有人宇宙飛行計画を成功に導く。

白人至上主義やパターナリズム、日本だったらネット右翼の連中なんかは、この映画を観ると発狂しそうになるんだろうと思う。まあ、他人の邪魔にならないように、勝手に発狂してればいいと思う。

この痛快な物語の背景にあるのは、科学という合理性だ。

IBMの演算機をプログラムを理解して最大限使いこなすのも科学だ。

合理性が確認出来るから、思う存分、情熱を傾けられるのだ。

科学的な合理性のもとでは、民族主義や差別主義など平伏すしかないのだ。

ちなみに、トイレの件は、かなり誇張があるようです。
事実に基づいたフィクションということですね。
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