エイガスキー

ドリームのエイガスキーのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.0
NASAのマーキュリー計画を主軸に置き、側面に人種差別、性差別問題を扱った作品。
邦題でひと騒動があった。

黒人女性3人が、最初は差別を甘んじて受け入れていたが、自分に目的、目標、夢ができるとその実現のために差別と戦い、声をあげ、実行し、差別の壁を壊していくさまが胸をすく。
それを見た、または差別の非効率さを知った周りの人間が、彼女たちに手を差し伸べていくのも良かった。
ただ、差別問題の描写が強烈で、そっちのほうにばかり目が向いてしまい、主軸であるマーキュリー計画の功労については若干かすれてしまっているのが残念。

宇宙開発ものは宇宙飛行士が主役の話から、「アポロ13」では宇宙飛行士とそれを陰で支える人にスポットを当て、今作では完全に支える側を主役に置いての話に変化した。
裏方の話だからと言って物語に推進力がないかと言えばそんなことは微塵もない。

この手の作品は内容もそうだが、衣装や車、小物、音楽といったものにも力が入っていることが多いので、そこも注目に値する。
とても素晴らしい内容だった。

久しぶりにケヴィン・コスナーを見られて良かった。
相変わらずかっこいいなあ。
「コップ・カー」でケヴィン・ベーコンを見れたから、ハリウッド3大ケヴィンで残るはケヴィン・スペイシーか。
今何してるんだろうか。
と思ったらベイビー・ドライバーに出ていた。