クワン

ドリームのクワンのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.1

全身がポジティブな感慨に包まれた。
素晴らしい作品だと思う。

有人宇宙飛行に多大な貢献をした黒人の女性数学者たちが深い人種差別を受けつつ、卓越した知性と不屈の闘志で乗り越えていく。この王道のサクセスストーリーをファレル・ウィリアムズが手掛けたノリのいい音楽に乗せられて、非常にバランスの良いエンタテインメント作品となっていると思う。

主人公キャサリン扮するタラジ・P・ヘンソンの信念溢れる演技が素晴らしかった。
オクタヴィア・スペンサー。いつも眠たそうな瞳にとっても癒された。
ジャネール・モネイ。流石アーティスト。セクシーで才気に溢れている。
マハーシャラ・アリ。相変わらずいい男過ぎて、同性でも惚れそう。
キルスティン・ダンスト。あまりに老け過ぎていて、驚いた。
ケビン・コスナー。最近作の中で一番魅力的。この映画の彼は最高だった。

NASAで働く3人の黒人女性たちが、各々の才能をフルに活かして、途轍もない差別に耐え、その先の希望を抱き続け、圧倒的努力をし続ける。そして前例のない偉業を成し遂げ、前例なき存在となった女性たち。もうぐうのねも出ない程、リスペクトに尽きる。

途中、黒人用トイレしか使えず、往復30分以上かけて別棟まで行って、土砂降りで濡れ、席外しを咎められた後の、今まで我慢していたことを爆発させたキャサリンの魂の叫びには泣かされた。その後、黒人用トイレに掛けられた鉄札をぶっ壊したケビン・コスナーの男気にもグッときた。

彼女たちの苦境を乗り越える努力と信念と忍耐力の強さを観て、夢を掴む人間の資格と気品を教えられた気がする。さあ、明日もがんばろう!