今年ぶっちぎり1番です。
マーキュリー計画という世界でも有名な宇宙開発競争を描きながらも、そん中に埋もれていた白人による有色人種の差別を描くという、重いテーマ。しかも実話という。
ただ、これをコメディタッチで描くということをやってのけた、セオドア・メルフィ。文句なしに天才でしょ。
アカデミー賞の作品賞ムーンライトじゃなくてこっちなんじゃないかというね。
ただこのコメディタッチも、音楽のファレル・ウィリアムスの貢献が高いと思います。。60年代がよく現れてます。
テーマとしては差別なんですが、描き方が本当に的を得ている。
登場してくる白人が、みんな言うのが「差別意識はないのよ、ただ前例がないだけなの」これを聞いた時、ハッとしました。
そう、本当の差別ってのは、やってる本人たちが一番わかってなくて、悪気がない。しかも、だからこそ根が深い。
なぜなら、それまでの生活で体に染み込んじゃってるから。疑問にも思わない。
ただ、差別されてる方はたまったもんじゃないんですよ。
これは、今の時代だって頻繁にあることで、自分だって差別なんかしないって思ってても、いつあっち側に行ってしまうかわからない。
ただ、この映画の主人公3人はそれを不屈の精神でぶっ飛ばしている。
こんなに、見ていてスカッとして、教育的な映画はありますかね。5億点です。
後世に語り継がれるでしょう。
ただ邦題がちょっとビミョー…。