見習いサンタ

ドリームの見習いサンタのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.3
今年ぶっちぎり1番です。

マーキュリー計画という世界でも有名な宇宙開発競争を描きながらも、そん中に埋もれていた白人による有色人種の差別を描くという、重いテーマ。しかも実話という。

ただ、これをコメディタッチで描くということをやってのけた、セオドア・メルフィ。文句なしに天才でしょ。

アカデミー賞の作品賞ムーンライトじゃなくてこっちなんじゃないかというね。

ただこのコメディタッチも、音楽のファレル・ウィリアムスの貢献が高いと思います。。60年代がよく現れてます。

テーマとしては差別なんですが、描き方が本当に的を得ている。

登場してくる白人が、みんな言うのが「差別意識はないのよ、ただ前例がないだけなの」これを聞いた時、ハッとしました。

そう、本当の差別ってのは、やってる本人たちが一番わかってなくて、悪気がない。しかも、だからこそ根が深い。
なぜなら、それまでの生活で体に染み込んじゃってるから。疑問にも思わない。

ただ、差別されてる方はたまったもんじゃないんですよ。

これは、今の時代だって頻繁にあることで、自分だって差別なんかしないって思ってても、いつあっち側に行ってしまうかわからない。

ただ、この映画の主人公3人はそれを不屈の精神でぶっ飛ばしている。
こんなに、見ていてスカッとして、教育的な映画はありますかね。5億点です。

後世に語り継がれるでしょう。

ただ邦題がちょっとビミョー…。
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