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ドリームのたのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.8
人種差別が当たり前のように存在した時代。
白人と黒人の微妙な距離感が生々しかった。

黒人であり、女性であるという二重のハンデを負ったキャサリン、ドロシー、メアリーを軸に物語は進む。

音楽が明るい分、たまに見せつけられる黒人の現実が痛い。
その中でも挫けることなく戦う3人
差別が当たり前の中でも、自分を曲げない強さはたくましかった。

部長のハリソンの一見冷酷な感じ、
しかし彼は冷酷なんかじゃなくて、合理的にどうしたら宇宙に行き、月に行けるかをただ考え続けていた。そこには白人も黒人も関係ない。その姿もまたかっこよかった。

そして宇宙飛行士もいちいちかっこいいところを持っていきすぎ笑

人種差別という人間の闇が渦巻く世界だからこそ、彼女達の姿がより輝いて見えた。


邦題の「ドリーム」も夢を追い続けた人の話という点ではシンプルでよかったけど、
原題の”Hidden Figures”も、Figuresっていう単語に、「姿」と「数字」という2つの意味が込められているんだろうな、なんて考えてしまわずにはいられなくなるから原題の方が好き。


この人達の苦労に比べたら自分の苦労なんてほんのちっぽけなものだし、もっと頑張ろうと思える映画でした。
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