きうい

ドリームのきういのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.5
まさしくHidden Figuresというタイトルが相応しいし、ドリームという邦題をつけた人を呼び出して小一時間説教したい気分。担当はこの映画を見ていない。

アパルトヘイトがいかに非効率で意味の無いものかよくわかる映画だった。非白人用のトイレに行くだけで往復1.6kmもハイヒールで歩かないといけないなんて、その移動時間が非効率きわまりない。エンジニアになるためには白人専用の学校で勉強をしないといけないのもわけがわからない。トイレだけではなくあらゆるものが白人用と非白人用にわけられているのは理不尽だ。
キャサリンが職場内でのアパルトヘイトにブチ切れていたけど、それまでまわりの白人はキャサリンがどんな不便を被っていたか気づきもしていなかった。でもキャサリンの爆発によってすぐにあらゆる改善をした効率厨の本部長はいい人。人種や性別に関わらず能力だけで人を判断できる人だった。

映画内の黒人女性たちはみんな優秀だし、その優秀さがただ黒人女性であるというだけで隠されてはならない。
きうい

きうい