kazu

ドリームのkazuのネタバレレビュー・内容・結末

ドリーム(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ドリーム

子供の頃から私は数字は好きではなかったけど、この映画の主人公の計算力の高さと正確さは心地よく、自分も帰ったら真似して黒板にカツカツ音を立てて、学生時代に頑張ったちょっと難しい計算式を久しぶりに解いてやろうかしら♫と思った。
はい、思うだけですけどw

主人公キャサリンは小6で高校に飛び級した数学天才少女。

時代は黒人がニグロと言われていた超差別時代

女性の車がエンストしてるというのにパトカーの警官さえ相手は黒人だからと訝しげに睨む。
(ムカッ)

NASAで働いてはいるけれど、会社の中ではあちこちに『非白人』の、看板が取り付けられていて分かりやすく線引きされている。

トランプのポスター貼ってるのには、笑いましたw

まるで珍獣でも見るみたい
トイレも別
同じコーヒー飲むのも罪悪感
黒人は管理職におかない決まり。
図書館も別
本当に腹がたつ。

それはさておき、ここには3人の素晴らしい女性が出てきます。
ミッチェル役は『ヘルプ』でも良い味を出されていたオクタヴィアスペンサー。この人好きだなぁ締め役がほんと似合ってる。
主演はタラジ・P・ヘンソン、あまり知らない女優さんだけど『ベンジャミンバトン』に出てたらしい。あと美人さんのジャネールモネイ。それぞれとても素敵な演技をされてたのに作品をあまり沢山知らないのは、やっぱり白人の映画ばかりだからですね。
いま現在も白人社会ってこと反映してるなぁと思い出さされて少し残念な気持ちになりました。

堂々としていて負けてませんが。

NASAは初の有人ロケットを飛ばそうと、奮闘していますが1961年ソ連に先を越されます。

本部長(ケヴィンコスナー)が皆に問いかけます。
『なぜこの一騎打ちに負けたのか❓』
この質問
差別なんて無駄な事してるからよ
って、言ってやりたかった。
効率的にできない理由がそこ。

中盤のキャサリンの台詞
身を粉にして働いてるのに・・中略・・だから日に何度かトイレに行くくらいお許しください
あのシーンは胸が詰まった。

その後のトイレの看板壊すシーンには泣きました。
(後のプロポーズのシーンも♫)

初めての有人飛行にゴーサインを出したのはキャサリン。
もう蚊帳の外ではなくなった。
グレンと本部長は最高
できる人はやはり本質を見てるんですね

この3人の女性の大きな働きが沢山の人が知るところになり、称えられるまで長生きしててくれて本当に良かったです。

最後の写真と音楽がとっても良かった・・・拍手‼︎
kazu

kazu